| 財政運営
【問題意識】
私は、平成16年度予算編成に際して、執行部においては市政運営に大変な御努力をされていることに理解を示すものであります。飯能市の平成16年度予算案では、予算編成で流動的要素が強いものは歳入に見込めず、危険を避けた形が見られます。飯能市の貯金である基金を取り崩し、財源に充てています。しかし、飯能市の貯金である基金には限りがあり、自立した飯能市として将来を計画していくには、まことに心細い状況であります。事務事業の見直しと効率化に努め、行政コストを少なくしていくには合併等の問題を考えますと、まだまだ今以上に困難さが伴うことが予想されます。私は、財政運営は飯能市の都市の基盤をなすもので、市民の幸せを左右する重要なかぎを握っていると思います。健全財政を維持しながら、市民にとって必要な行政サービスを提供し続けることができるということは、長い歴史の中で考えると、賢明な市民によって支えられた政治・行政がそこに息づいていることを物語っているものと思います。
国、地方を通じ、700兆円にも達する長期債務残高を抱える中にあって、さらに地方分権が進み、三位一体改革に代表される国と地方のあり方が変わり、これまで以上に厳しい財政運営を強いられていることと思います。三位一体改革のねらいは、地方の自立にあると考えます。国から地方への関与を減らし、地方の自立を促すことであり、改革の見直しの対象は、地方交付税の削減、補助金の削減、税源の移譲であります。そして、飯能市でも名栗村との合併が協議されていますが、その目的は国の財政難に対処するものと考えます。地方自治体の行財政の自立、自主性を実現しようとするものであります。議会に提出された資料からもわかるとおり、飯能市の自主財源と依存財源の比率は、ここ10年で自主財源が60%前半から50%後半へと減少してきています。このまま低下傾向が推移することを食いとめるために、ただ単に経常的な経費を切り詰めることも限界があると思われます。
【提案】
例えば飯能市街地の北西に位置する大字飯能、大字中山地内は市道川寺上野線と国道299号線の供用開始に伴い、飯能市の新しい魅力ある顔の役割が求められています。道の駅の設置、いやしの銭湯誘致、花を生かした地域づくり、地産地消の地場野菜・果物の販売場所の設置等を通して魅力づくりが必要であります。飯能市の特性をどうとらえ、どのように生かしていくかということであります。西川材の活用とまちづくり、地域ブランドの創造、具体的な観光事業、全国的なイベントの開催なども考えられます。後段で質問いたしますが、秩序ある都市開発を通して、田園地帯の住宅地の活用を推進し、産業振興では、企業誘致、創業の支援による雇用の促進活性化であります。中心商店街の景観づくりやユニバーサルデザインを取り入れた商店街の業態変更や整備誘導策等の事業も急務であります。以前も質問いたしましたが、三島由紀夫の「美しい星」を生かした「美しい星のまち」としての観光事業などもメニューに取り入れ、文学や歴史を生かしていくことも大切であります。
また、福祉の充実はもちろんでありますが、安心して子育てできる支援策の充実も欠かせない要素であります。このような施策を通じて、飯能市は、美しくてすばらしい、行ってみたくなる、住みたくなるまちとして認知してもらうための方向性が出てくるわけであります。将来にわたる自主財源の安定した確保には、一見関係ないと思われるさまざまな事業が有機的に結びついて飯能市のアイデンティティーを創造していくことから始める必要があります。また、自主財源の確保として新税の導入も検討されます。埼玉県では県の西北部に位置する森林保全、環境保全に要する費用に充てるため、課税自主権を活用した「環境税」構想が検討されていると伺っています。特に飯能市では、名栗村との合併が成立した場合、名栗川の源流と高麗川の源流をあわせ持つ重要な位置となります。下流域から負担をしていただこうという環境税については、関係する市長のお考えをお伺いいたします。
(平成16年3月の一般質問より)
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