| 部活動
【問題意識】
中学校の体育部活動は、近年さまざまな要因から減少や縮小、廃部が続いています。存続の危機であります。私たちは、今でも学生時代を語るとき、汗と涙と笑いがいっぱい詰まった昔の部活動の話題で旧交を温めることが多くあります。私たちを指導していただいた先生ともいまだに何十年にわたり親交があります。私の場合、体育部活動の思い出なくして学生時代は語れないと言っても過言ではありません。
さて、その体育部活動の位置づけですが、課外活動であり、教育課程に位置づけられたものではないということであります。現在の体育部活動は、学校教育としての体育部活動から社会体育として移行させ、地域社会と共同でスポーツを愛する子供たちを育てていこうということであります。体育部活動が教育課程の中で認知されていないような状況が見受けられます。今までの体育部活動は何だったのか考えさせられました。
【提案】
中学校における体育部活動のよさを五つにまとめてみました。学校という公の場所で活動できる安心感、信頼感がある。指導者が身近な教員であるということで、生徒の別の側面も発見できる。青少年の非行化を防ぐ健全育成に役立つ。女性の社会進出に対する支援策にもなる。体育部活動として五十年以上のシステムがあるという、以上五つであります。また、難しい点を二つ挙げると、学校の、または教員の支配的な組織になる。教員の異動による指導者の確保の不安定等であります。教員の皆さんにはボランティアで、なおかつ時間外にお疲れのところ大変なこととは思いますが、今までの信頼された部活動として火を消すことのないような取り組みを期待するものであります。
体育部活動の存在意義は、先ほども申し上げましたが、生徒も父兄も学校教育の一環としての安心感があるということであります。部活動に加入しないでも生きがいや別に汗を流すことができればよいのですが、子供たちを元気に育てるという大人としての自然な考えから考えてみると、部活動を地域に任して、社会体育化していくことはなかなか理解しづらいわけであります。私も社会体育として存在するクラブチームの活動をお手伝いしています。そこで感じることでありますが、多くの団体が受け皿としての運営にはまだまだ大変な状況でありますし、環境整備が追いついていません。学校教育の一環としての体育部活動とは活動目的も若干違います。多くの生徒に身近な場所で生涯体育として親しむための育成という観点から、すべてを地域に任せて社会体育化を図るには大きなハードルがありますし、早計であります。そこに生徒や御父兄が翻弄されることはおかしいと思いませんか。今後、体育部活動のあり方については、学校だけの議論でなく、御父兄や地域の声を取り入れ、情勢を分析し、検討していっていただきたいと思います。体育部活動というシステムも一度失ったら元には戻りません。よい伝統は受け継ぐことが重要であります。
(平成15年9月の一般質問より)
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