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水辺空間
【問題意識】
近年、高度経済成長時代のような急激な都市化は鎮静化し、森林の伐採などによる自然の喪失、公害の多発を改めて省み、課題を探り、郊外での自然を保全する動きの高まりが見られます。美しい都市景観の形成を望む市民意識の高まりも、また大きいと言われております。
群馬県上州甘楽町には雄川堰という用水路があります。城下町である小幡が織田氏の所領になった際、雄川の用水路としてつくられました。せせらぎの聞こえるその澄んだ水は、日本名水百選に選ばれております。桜並木に沿って建ち並ぶ古い町並みと、水面に息づく武家屋敷は美しい景観を保ち、見事に自然と調和しております。
【提案】
緑とオープンスペースの機能を有し、地域風土を構成する核である河川を、無機質で画一的な印象を与えやすいコンクリートやU字溝で人工的に整備するだけでなく、河川の固有の歴史を踏まえ、風土になじむ自然の石や岩、植生の味を生かした都市環境整備も必要だと私は考えます。もともとの植生を生かし、動植物の生息環境を守ることができる草木が生えるコンクリートや、コンクリートの上に土を張りつけ、その土でもともとの植物が生育することができる工法もあり、素材や工法などで工夫の余地はあると考えます。
それに加えて、水辺空間の環境維持には、行政の管理に全面的に頼るのではなく、地域住民の自発的で継続的な努力と行動が必要になります。都市緑地保全法や都市公園等整備緊急措置法により進展された、市民の参加や協力による都市緑化運動を一層推進させていくことが重要だと考えます。
自然の浄化力や親水性が見直され、物から心への時代へと心理が変化していく中、個性ある豊かな環境をつくり、ふるさとの存在を明確に示し、将来の世代に残すことが求められているのではないでしょうか。
(平成14年3月の一般質問より)
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